SPN闘病録

SPN(充実性偽乳頭状腫瘍)を発症し、膵頭十二指腸切除をした人の記録です。

膵炎発症から膵腫瘍が見つかり手術した話

今から1年ほど前の話になりますが、突然の膵炎発症からSPN(充実性偽乳頭状腫瘍)と診断された自分の話をしようかと思います。発覚当時、膵頭部のSPN発症について情報が少なく、治療法や術後経過のリサーチに苦労したので、少しでも同じような方の参考になるよう、自分の経験を記録として残します。なるべく情報入れられればと思い、かなり長文になりますのでいくつかに記事を分けて投稿していきます🙏

膵炎発覚前、上腹部の鈍痛が2日ほど続いたため、以前胃炎を起こした時にお世話になった胃腸肛門科の病院へ。薬をもらってその日中は様子を見ていたのですが、痛みは治らずむしろどんどん悪化。夜はまともに眠れませんでした(今思えばこの日が膵炎のピークだったのでは。と思います)

痛み止めも全く効かず、流石におかしいと思い、翌日もう一度病院へ行って血液検査と点滴をしてもらいました。そのまた翌日痛みは少し良くなっていて意外と大丈夫そうかな?と思っていた矢先、病院から電話が。

「昨日の血液検査の結果なのですが、膵臓の値に異常が見つかりました。大きい病院を紹介するので今すぐ来院できますか?」

ま じ か。
大きい病院紹介しますってブログとかドラマとか画面の向こうの世界でしか見たことがなかったのに、まさか自分の人生でしかも20代で聞くことになるとは...。

緊張しながら病院に着くと先生が手短に説明をしてくれました。

「血液検査の結果、膵臓の疾患の疑いがあります。検査の予約を取るのですぐに大きい病院に向かってください」

近くの大きい医療センターへタクシーで移動し、受付。採血や造影剤CTなどの検査をしました。(造影剤流し込むと身体がカッと熱くなるんですがあれは初見殺しでした…。下腹部もじんわり熱くなるのですが、漏らしたかと焦って撮影後挙動不審になり看護師さんに心配されました💦)

諸々の検査結果が出て、診療室へ。 腹部の画像を見せてもらったところ、膵臓が腫れていて膵炎の疑いが強い、とのこと。先生曰く、膵炎は死亡率が他の病気に比べて高く、入院する必要があると言われました。その時はだいぶ症状も治まっていたので能天気に

「えっ?いつから入院ですか?」

と聞いてしまい、先生に苦笑されながら

「今すぐです😅」

と返されました。

膵炎の原因は主に3種類で飲酒🍺と喫煙🚬、それから胆石だそうで、後は原因不明と。自分の場合、飲酒も喫煙もなく、CT見た限りだと胆石も無さそうなので、その場で原因は分からず、検査を含めての入院となりました。