SPN闘病録

SPN(充実性偽乳頭状腫瘍)を発症し、膵頭十二指腸切除をした人の記録です。

セカンドオピニオンと転院

膵頭十二指腸切除の方法としては開腹か、腹腔鏡で行うかの概ね2択になります。腹部手術の中でも高難度の術式とされており、腹腔鏡を使った膵頭十二指腸切除は一定の基準を満たす限られた病院でしか実施されていないそうです。

大きな手術になるので担当医からは治療するにあたって転院も視野に入れた、セカンドオピニオンの病院選びを勧められました。調べたところ症例数が多く、なるべく手術実績の多い病院を選んだ方が良いそうです。こちら↓のサイトを参考にしつつ、気になる病院のHPを見たりして絞っていきました。病症別に各病院の治療実績が一覧で見れます。

caloo.jp

転院先を2つに絞って後日、病院から紹介状を受け取りセカンドオピニオンの予約の電話をしました。1つは今もお世話になっている大学病院で、もう1つは悪性腫瘍のセカンドオピニオンのみ受け付けている、とのことで門前払いな形になってしまいました。この段階では良性とも悪性とも取れない腫瘍で、良性か悪性か訊かれた時にがん腫瘍ではなかったので、「良性ですかね〜?」とふわっと答えてしまったのですが、まだ判断がついていないことをちゃんと伝えるべきだったなぁと感じています😣

セカンドオピニオンでは事前に治療法などをリサーチし、以下を要点に話を聞ければいいなと思っていました。

  • 膵頭の腹腔鏡下手術は可能か(病院によっては膵尾の腹腔鏡しかなかったりするっぽいので)
  • なるべく機能温存手術がしたく、腫瘍の位置によっては膵中央切除が出来るそうなので自分の場合は可能か

当日は後に担当医になる先生に色々と説明をしていただきました。 初めにSPNについてや膵頭切除の方法やリスクについて、経過観察という選択肢も一応あるよなどをざっと話してくれました。腹腔鏡下膵頭切除が可能なのは説明いただけたので、その後質問があれば、という流れで膵中央切除が可能かを聞きました。術後の膵液漏の発症率は上がるものの、胆のう・十二指腸は温存出来きて摘出部位を少なく抑えられるのでなるべく膵中央切除が望ましかったのですが、

「画像を見た感じ、血管あたりに腫瘍が浸透しているので厳しいと思います。」

とのことでした。ちょっと期待しすぎてたのか正直かなりショックでした。機能温存出来ればと期待していましたが、手術方法は従来の腹腔鏡下の膵頭十二指腸切除で確定して、この時点でだいぶ腹を括ることになりました。

セカンドオピニオンを終え、期待通りの結果では無かったけれど説明もわかりやすく、先生の人あたりも悪くなさそうで、場所についても駅近で通いやすいし問題なさそうだったので、この病院に決め転院に向けて準備を始めました。

転院手続きでちょっとややこしくなってしまったところがあったので参考として残します。

基本は転院先のHPに沿って手続きを進めました。問題になったのが紹介状で、どうやら紹介状は2種類あり、セカンドオピニオン用の紹介状・転院用の紹介状があるみたいです。セカンドオピニオンを受ける際に紹介状を書いてもらったのですが、どうやらセカンドオピニオンと転院の兼用の紹介状を貰っていたらしく、私も転院先の病院もそれを認識していなく、「転院用の紹介状欲しいです」と通院先に言ったところ、「もう渡したやん😲❗️」となって転院先に聞いたら、「そんなん知らん😤❗️転院用の紹介状くれ😤😤😤❗️❗️」となったので、結局再度紹介状を書いてもらうことになりました。仕事の合間を縫って通院していたため、やり取りが増えるのはかなり面倒でしたので、これから紹介状貰う方はセカンドオピニオン用か転院用か聞いて兼用だったら転院先にもその旨を伝えた方が良いです。