SPN闘病録

SPN(充実性偽乳頭状腫瘍)を発症し、膵頭十二指腸切除をした人の記録です。

手術に向けて

無事転院手続きを終え、手術に向けて準備が始まりました。

この時点で膵炎で入院してから3,4ヶ月ほど経っていたので現状腫瘍がどうなっているか、全身調べて他に腫瘍がないかなどの検査を受けました。このPET検査というものを初めて受けたのですが、放射線区域で行われるものでなかなか緊張感のあるものでした。(検査費用は保険適用でもお高めです💰)

検査結果を元に手術計画を立ててもらい、手術予定日を決め、次は手術が受けられる状態か確認するための体力測定を行いました。段差を上り下りしたり肺活量測ったり簡単な運動でしたが、コロナ禍でリモート勤務になり引きこもり生活を満喫していた身にはちょっぴりキツかったです。

それから手術内容や麻酔について、術後の状態についても説明を受けました。術後は体に様々なチューブが刺さっている状態になるので麻酔から覚めてパニックにならないよう事前に説明しているそうです。

検査・体力測定ともに問題なく、手術日の3日ほど前から入院することになりました。入院期間は一旦1ヶ月を見積もって職場にも都合をつけてもらい、いよいよ手術が目の前までやってきました。

病室は部屋代のかからないカーテンで仕切られた4人部屋だったのですが、前の病院よりも広くて充分快適に過ごせそうでした。流石大学病院...!前の病院は部屋代かからないところがなかったので有り難かったです。

手術前日、腹腔鏡でヘソからカメラを刺すためヘソを綿棒でグリグリ掃除されたり、大腸カメラのときにも使う腸内洗浄の薬を飲んでお腹を空っぽにしたりと着々と準備を進めていきました。手術同意書は事前に書いていたのですが、大学病院ならではで、摘出した臓器や採取した血液を研究に使いますよ〜という内容の同意書を渡され、そちらにもサインをしました。生存期間なども記録されるそうで、「スゲー!なんかかっけぇ!!🤩」とちょっと感動していました。

手術当日の朝、術後はICUに移動になるため荷物をまとめ、見舞いに来てくれた母に荷物を託し手術室に向かいました。

手術は全身麻酔で意識はないので先生を信じて寝ているだけでいいのでそんなに不安はなかったです。 手術室は想像以上に広く、人もたくさんいて、入るなりテキパキと麻酔の準備を進められました。無事しっかりと麻酔が効いていて手術中のことは一切覚えていないです。